計測機器の校正 : ページ 3

5.校正証明書類(トレサ三点セット)とは

一般的に校正には「校正証明書類」が必要になります。

それが『校正証明書』、『基準器の校正書』、『トレーサビリティ体系図』のいわゆるトレサ三点セットです。これによって、その計測器の校正値は国家標準にトレーサブルであるということが証明されます。

※ちなみに弊社では検査証明書は校正証明書と一体となっております。
トレサ3点セット紹介ページへ

この証明書の有効期間については、「3.校正周期の決め方」で記述させていただきましたように、お客様自信が定めることになりますので、有効期間を定めることはできません。

計測機器を新規購入されたお客様には「1年」毎の校正期間をお勧めしております。
(詳細は「3.校正周期の決め方」を参照ください)

弊社では、この「校正証明書類(トレサ三点セット)」を無償でご提供しております。
また、御希望の検査項目の追加や、お客様のフォーマットでの検査も可能な限り対応いたします。

【関連ページ】
校正証明書類サンプルページ

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ISO9001の管理者(品質管理者)様向け「校正」概説
1.校正とは
2.校正をする理由
3.校正周期の決め方
4.機器管理
5.校正証明書類(トレサ三点セット)とは
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第1章:上位標準器の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第2章:校正環境の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第3章:人員の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第4章:メーカー校正と外部(業者)校正の違い
7.校正業者による評価で不適合が認められた場合

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4.機器管理

今回は、(ISO9001の管理者様向け「校正」シリーズ)第4項! 校正を行う中で、基本中の基本ですが、「機器管理」について記事にさせていただきます。

測定機器において、何が何本、何処で使われてるか漏れが無いように管理されている必要があります。 これは、当然ながら社内で校正する際はもちろん、弊社に校正をお任せいただく際にも必須になります。 これが、校正を行うにあたりスタートになると言っても過言ではありません。

まずは、管理体制から整えて行きましょう。 そこで、必ず管理すべき事項は、「機器のリスト化」です。

■リストの必須項目:「品名」「型式」「シリアルナンバー」「管理ナンバー」

ここでポイントとなるのが、お客さま独自で管理する「管理ナンバー」です。
管理ナンバーを付番するにあたり、分けておく必要のあるカテゴリーは「工場名」「部署名」「ライン名」などになります。

例)工場番号,部署番号,ライン番号,-測定機器番号(AFM-001)

管理ナンバーのメリットは、 ・管理する工場や部署、ライン番号が変更になっても、何処に何が管理されているか明確になります。
・シリアルナンバーのない測定機器も統一した管理が可能になります。
・自社で校正を行う場合も、業者に校正を依頼する場合も、スムーズで正確な校正を行うことが可能になります。
また、前回記載させていただきました「校正周期」も、このリストに記述しておくと良いでしょう。管理担当者が変わっても前回校正を行った時期、次回校正を行う時期が明確となりますので、校正忘れを防ぐことができます。
※「機器管理リスト」表のサンプルをダウンロードできます。(機器管理リストExcel)
※測定機器にはテプラなどのシールに「管理ナンバー」を記述して、貼り付けて管理していただければ結構です。
弊社が無料で発行いたします「校正証明書」には、このお客さま独自で付番した「管理ナンバー」を記載して発行することができます。(メーカー様の発行する校正証明書には「管理ナンバー」は通常記載されておりません)

正に、この「機器管理」は基本で有り、非常に重要な事項となるのです。すなわち、管理体制の強化が必然的にISOの維持にも繋がってまいります。是非、参考にしてください!
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2.校正をする理由
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6.測定機器の校正を社内で行うためには 第1章:上位標準器の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第2章:校正環境の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第3章:人員の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第4章:メーカー校正と外部(業者)校正の違い
7.校正業者による評価で不適合が認められた場合

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3.校正周期の決め方

今回は、(ISO9001の管理者様向け「校正」シリーズ)第3項!
お問い合わせを非常に多くいただく「校正周期の決め方」を記事にいたします。

校正期間や校正周期は前回の「2,校正をする理由」で記述させていただいたようにISOでは決められておりません。つまり、ご自身で決定することになります。だからと言って、校正を長い期間されていな計測機器で測定すると測定値の信頼性が低くなります。一般的に、多くの計測機器メーカーは、年に一回の校正を推奨されています。

そのため、弊社としては、まず「1年」でご提案させいて頂いております。同じ測定機器でもお客様によって環境や使用頻度などが異なりますのでまず測定機器の校正をし、1年後に校正した時、計測に影響がでるような変化がないかを確かめます。それを数年繰り返し、測定機器の校正実績を積みながら、お客様の使用環境に適した校正周期というものが見えてくると思います。安心して周期を伸ばしていただくには、社内で基準となるもの(ブロックゲージ等)を用意して頂き、それを使って必ず日常点検や月間点検、年点検を実施して頂く必要がございます。

弊社にご依頼いただく際にメーカーの校正との違いをお尋ねいただくことがございますが、校正の内容としては違いはございません。あえての違いは、証明書のフォーマットが違います。(フォーマットの違いは特に問題ありません)

また、弊社では「短納期」でお請けすることが可能です。

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6.測定機器の校正を社内で行うためには 第1章:上位標準器の準備について
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6.測定機器の校正を社内で行うためには 第4章:メーカー校正と外部(業者)校正の違い
7.校正業者による評価で不適合が認められた場合

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2.校正をする理由

では第2回です。今回は「なぜ校正をするのか?」
という点について触れて行きたいと思います。

ISO9001の観点からすると「監視機器及び測定機器の管理」
”定められた間隔又は使用前に、国際又は国家計量標準にトレース可能な計量標準に照らして校正又は検証する”となっています。

つまり、校正の必要性は、ISO9001の要求を満たす目的だけではなく、自社製品の品質・仕様の確保・保全のためにも必要となるものです。

計測機器は経年変化等により誤差が生ずることがあります。
その誤差が測定精度に影響しないことを確認するために校正する必要があるのです。

ISOでは校正周期(校正期間や有効期限)は決められてはいません。
しかし、校正は、定期的に行うのが原則です。

校正を定期的に行うことで、校正期間中の計測機器の状態を確認・立証することができます。

貴社の製品は、その計測機器で検査され、判定基準に適合している事を「校正作業」で確認することで、製品の品質が確保・保全されたことを間接的に立証しているのです。

次回は、第3項!お客様から、非常に多くご質問をいただきます。「校正周期の決め方」について記述して行きたいと思います。

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6.測定機器の校正を社内で行うためには 第3章:人員の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第4章:メーカー校正と外部(業者)校正の違い
7.校正業者による評価で不適合が認められた場合

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1.校正とは

4月も中旬になりましたね。
桜の季節も過ぎ、新生活に入ったの方たちもそろそろ慣れてきたころでしょうか。インフルエンザの流行も落ち着いてきたようですが、今度は花粉症の流行と・・・。こちらの流行も転換期ですね。。。

さて、今回から連載いたします「ISO9001の管理者(品質管理者)様向け「校正」概説」ブログですが、早速、序章として基本から!

第1回「校正とは」を概説して行きます。

結論から申し上げますと、『校正』とは計測機器の精度を確認することです。

ここで言う精度と言うのは、器差 ”ズレ” を確認する事です。
それは、計測機器の現状を把握・確認することであり、ズレを直したり、機能を改善したりするものではありません。

『校正』 には”修理”、”メンテナンス”の概念は含まれておりません。

JIS Z 8103:2000 のJIS計測用語の定義では、『計器又は測定系の示す値,若しくは実量器又は標準物質の表す値と,標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業。「 校正には,計器を調整して誤差を修正することは含まない」』と定義しています。この校正結果を加味することで、測定は適切に行なわれることになります。

次回は、第2回「校正をする理由」について、書いて参ります。
お楽しみに!!

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6.測定機器の校正を社内で行うためには 第1章:上位標準器の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第2章:校正環境の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第3章:人員の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第4章:メーカー校正と外部(業者)校正の違い
7.校正業者による評価で不適合が認められた場合

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ISO9001の管理者(品質管理者)様向け「校正」概説

弊社では、様々な校正を行って参りましたがその中でお客様がお困りの点や、疑問点などは共通点も多くあります。特にISO9001の管理者様(品質管理者様)向けに、機器校正についてわかりやすく、質問が多い事項を中心に記事にして行きたいと思います。

  1. 校正とは
  2. 校正をする理由
  3. 校正周期の決め方
  4. 機器管理
  5. 校正証明書類(トレサ三点セット)とは
  6. 測定機器の校正を社内で行うためには(第1章:上位標準器の準備について)
  7. 測定機器の校正を社内で行うためには(第2章:校正環境の準備について)
  8. 測定機器の校正を社内で行うためには(第3章:人員の準備について)
  9. 測定機器の校正を社内で行うためには(第4章:メーカー校正と外部(業者)校正の違い)
  10. 校正業者による評価で不適合が認められた場合

少しでも皆様のお役に立つ事項をお知らせできればと思っております。
次回より掲載順次掲載してまいります。

次回は「1.校正とは?」です。

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2013年 年間校正実績 16,800台

こんにちは。
機器校正業務 担当の大和田です。

2014年も早2月となり、ますます寒さが厳しい季節となってまいりました。
風邪なども流行っておりますが、手洗いうがい、栄養、睡眠などで、予防に心掛けたいですね!

さて、昨年もおかげさまで、多くのお客様に弊社サービスをご利用いただき、
2013年の校正台数実績として16,800台を超える測定機器、計測器の校正を行わせていただきました。

また、2014年は新規にお取引いただくお客様も大幅に増え、約400社のお客様が
新たに弊社サービスをご利用いただきました。

これもひとえに皆様のご愛顧によるものと改めて感謝申し上げます。

今後も品質を保ち、皆様に信頼いただける校正を行ってまいりますので、
引き続き、弊社サービスをご愛顧賜りますようお願いいたします。

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ブロックゲージの校正について。

こんにちは。
機器校正業務 担当の大和田です。

弊社にお問合せいただく内容として、
「ブロックゲージの校正方法」の事項も多くございます。

そこで今回は、弊社でのブロックゲージの校正方法をご紹介いたします。
皆さんの会社でもブロックゲージを使ってノギス、マイクロメータなどの
校正をしていらっしゃるかと思います。

では、そのブロックゲージはどの様に校正されていますでしょうか?

弊社では、測定方法はJISの規格にのっとり、弊社所有の0級のブロックゲージ
を用いて比較測定を行っております。

※分解能は1/10万ミリ(0.01ミクロン)

この1/10万ミリは、指で触ってもその体温で長さが変わってしまう世界なのです。
そのため20度【±1.0度】で管理されおります。
この様な、徹底した温度管理で確かな測長を行う必要があるのです。

ひと口に、「ブロックゲージの校正」と言っても、
やはり精度を出すための管理は、繊細かつ精密なんですね。

寒さも一段と厳しい季節ではありますが、
今後とも、より一層皆さまのお役に立てるよう努めてまいりますので、
本年も校正のことなら弊社へお任せいただきます様、お願いいたします。

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2013年のゴールデンウィークについてのご案内

こんにちは。
校正業務担当の大和田です。

今年のゴールデンウィークをお知らせします。

・5/2~6

業務開始日5月7日

誠に勝手ながら、上記日程でお休みを頂きます。
メールやFAXでのお問い合わせは、業務開始日より対応となります。

以上よろしくお願いいたします。

| カテゴリー: 業務案内 |

夏季休暇について

こんにちは。
校正担当の大和田です。

8月の夏季休暇についてお知らせします。
誠に勝手ながら下記の通りお休みを頂きます。

◆8/11(土)~8/19(日)

お問い合わせ・校正業務とも、連休明けの対応となります。
宜しくお願い致します。

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